(C) 2004 介錯/神無月の巫女製作委員会より引用

今回紹介するのが初となる百合キャラクターを介錯氏の作品「神無月の巫女」(かんなづきのみこ)に登場するヒロイン「姫宮 千歌音」(ひめみやちかね)です。

神無月の巫女とはどんな作品?

大昔、世界を滅ぼそうとする邪神ヤマタノオロチと、それを阻止すべく剣神アメノムラクモと二人の巫女による戦いがあり、結果的にヤマタノオロチを封印して一時の平和が訪れる。

時は流れ、巫女の生まれ変わりである主人公「来栖川 姫子」(くるすがわひめこ)と「姫宮 千歌音」は16歳の誕生日を迎えた日、復活した邪神ヤマタノオロチ、及び配下のオロチ衆に命を狙われる事となります。

月刊少年エース』に2004年に連載、またアニメも同年に放送されました。オロチとの闘いは基本ロボットアクションだったり、男を加えた三角関係があったりと百合以外の要素も強い。けれどそれを凌駕する見どころが満載。特にアニメ版は細かな描写が存分に追加されているのでここではアニメ版としての紹介します。

個人的な話ですが、当時美少女アニメは見ていなかった私ですが、たまたま当時加入していたヤフーBBで配信されていたこの作品を視聴したのがきっかけで、百合や美少女に興味を持つようになりました。当時の私には色々と刺激が強く衝撃的でした。

姫宮 千歌音について

(C) 2004 介錯/神無月の巫女製作委員会より引用

ヒロインである千歌音はぶっちゃけてしまうと超ハイスペックなエリートお嬢様です。

名家生まれで文武両道才色兼備。全てを兼ね備えていると言っても過言ではなく、学園の生徒からは「宮様」と愛称を込めて呼ばれるほどの絶大な人気と高いカリスマを持つ。

実際、作中においてピアノ、テニス、弓道、馬術といった教養を身につけている描写があり、いずれも高い成績を収めているようです。

ただ、あまりにも恵まれて育ってきた為か、彼女はとあるシーンでこんな事を言います。

「何かを欲しいと思ったことなんて一度も無かった。世界は私が輝くことに何の疑問も抱かなかった。夜空の月が輝くように、あまねく星々を従えて輝くように、それが自然なことだった。」

千歌音の見る世界は万事が上手く運んでおり、充実していた……という表現は合わないですね、ただただ順調だったというべきでしょうか。彼女の生きてきた日々は空虚で退屈だった事でしょう。

そんな千歌音だが主人公である「来栖川 姫子」との出会いで変わります。彼女の純粋な好意に千歌音の心は動かされ、満たされていったようです。それからというもの、彼女に近づく為に日々努力をしているようで、公の場では「来栖川さん」「宮様」ですが二人の時は「姫子」「千歌音ちゃん」と呼び合う仲に。親友と呼べる間柄になっていきました。また、密かにですが恋心も抱いた模様。

しかし、平穏な日々は長く続かず……。ヤマタノオロチ復活で命を狙われる事となりますが、剣神アメノムラクモは儀式を踏んでも中々召喚出来ず、巫女二人ではほぼ無力状態。そんな中、オロチ衆の1人であり、来栖川 姫子の幼馴染である「大神 ソウマ」(おおがみそうま)がオロチを裏切り、巫女側についたことで何とか命を繋ぐことが出来た。

千歌音は自分では姫子を守ることが出来ないことに憤り、姫子と大神が男女の関係として親しくなるところを親友として応援しか出来ない心の葛藤や嫉妬など、精神的に追い詰められていきます。それでも本当の想いは知られぬよう、心を鬼に徹する千歌音は非常に頑固者であり、とても尊いものを感じてしまいます。

最後に

百合好きの方はもちろん、そうでない方もとても面白いので一度視てほしい作品です!

余談ですが姫宮と大神の二人は学園内でとても人気があり、ベストカップル!と周囲は声を上げています。しかし、当の本人達はお互い眼中に無く、姫子一筋というのが皮肉ですね(笑)

しかも、二人共、一般人の姫子に特別扱いしているのがバレバレなので、姫子は肩身が狭い学園生活をしているという。もうちょっと気を遣ってあげて。

また、「神無月の巫女」のスピンオフ作品『姫神の巫女』が電撃マオウにて連載しています!要チェック!

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